コラム

身体づくりは自分づくり①

 先日、こどもたちに遊びながら身体づくりをしてほしいというイベントが広島グリーンアリーナで開催され、大勢の親子が参加されたというニュースをみました。4年ぶりの開催だったそうです。巨大段ボール迷路や、マットで作った滑り台、トランポリンなどを心底楽しむお子さんの姿を拝見しました。

 健やかに育っていく過程で、幼い年齢であればあるほど、遊びを通じた身体的な活動は欠かせませんし、お子さんにとってポジティブな体験であることが大事です。これらの体験が積み重なってはじめて、自分や自分を取りまく世界が好きになっていくのでしょう。 

 半世紀前の私の子ども時代と比べ、身体を動かし自由に遊ぶ時間が、とても少なくなっていることを痛感します。身体運動への大した知識はなくても、「さまざまな身体感覚を用いた活動を、子ども時代に存分に味わってほしい」という気持ちは、年々強くなるばかりです。Aちゃんに出会ったことも、きっかけの1つです。(つづく)